椿 奈緒子 Naoko Tsubaki
㈱ECナビ 社長室 / 元)cybozu.net㈱ CEO
ビジネスポータルサイトを運営。メディアマネタイズを追求し、アドテクノロジーを活用した収益化を実践中。アドテクノロジーを利用してメディアマネタイズを実現する「HubsMedia」を立ち上げ。
「アドテクノロジー最前線」執筆中 http://ow.ly/2i58V、
ad:tech Tokyo 2010スピーカー。夫はブラジル人。
●起業に至った経緯、または起業に興味を持った経緯
小さな頃から世界の架け橋になりたいと強く思っていました。高校生の時に「これからはブラジルがのびるぞ!」と思い立ち、外国語学部ポルトガル語学科に入学しました。学生時代「模擬国連委員会」に属して国連にも興味を持ちましたが、ブラジルでのビジネスへの最短距離を求めて海外でビジネスしやすい総合商社に入社。その後、年齢も性別も関係なくビジネスを作れる機会を求めて、当時探した所新規事業が始めやすそうな会社だったサイバーエージェントに入社。入社半年でビジネスプランコンテスト「ジギョつく」でグランプリ受賞し女性向けサンプリング事業「トライアルネット」を立ち上げ(社内起業)を開始。一年後事業は閉鎖し、サイバーエージェント・サイボウズ合弁会社のcybozu.net株式会社を立ち上げ開始、メディア収益化を達成し2009年より代表取締役CEOに就任。
●育った環境と起業の関わり
父親はサラリーマン、母親は専業主婦、四人兄弟の一番上と、千葉のベッドタウンのごく普通の家庭に育ちました。「あなたはできる、特別な子なの」と言われ続けて、理由のない自信があり、物怖じせずに何でもチャレンジして、失敗してもへこたれず、一生懸命頑張るのは小さい頃から変わらないかもしれません。
●メンター・ロールモデル・影響を受けた人
普段から多くの方にご指導頂いていますが、特に宇佐美さん(サイバーエージェント取締役・ECナビ代表取締役CEO)の真似をcybozu.netを始めた2005年頃から続けています。サイボウズ青野社長の影響も受けています。影響を受けて感銘を受けたら真似するようにしています。真似をする事が学ぶ事の第一歩だと思っています。
●失敗談
初めて立ち上げたサンプリング事業「トライアルネット」を1年弱で事業閉鎖した時の話。経営戦略を「中長期的」に考えられず、実に自転車操業だった。提供したいサービスを想いを込めて一生懸命やれば良いのではなく、経営戦略とは企業が持続的な競争優位を築く仕組みを作る事、というのを事業閉鎖を以って痛感しました。
●ライフゴール
最近の日本の閉塞感を心から何とかしたいと思っています。そのためには日本人がグローバルで活躍する事が必須だと思っています。坂本龍馬が日本の仕組みを変え、戦後のビジネスパーソンが頑張ってこんなに豊かになったのだから、先人の努力を無駄にしないように世界を代表する豊かな国・日本をグローバル視点で実践・貢献したいと思っています、アントレプレナとして。
ライフゴールは、経済を以って社会に貢献する事。座右の銘は「トライあるのみ」。